民間経済は質の高い発展の重要な基盤であり、新たな質の生産力を育む重要な力である。今年第1四半期、青島の民間経済は革新発展を遂げ、市全体の経済に良好なスタートを切らせる上で力強い推進役となった。
複雑で変動の激しい国内外の環境の中、青島の民間企業は強い回復力を発揮し、「一帯一路」世界産業レイアウトを深化させ、新エネルギー車、太陽光発電設備、風力発電ユニットなどのハイテク産業が海外進出の新たな焦点となっている。第1四半期、青島の民間企業の輸出入額は1461億9000万元(1元は19.89円)であり、3.4%増加し、全市の対外貿易輸出入総額の69.2%を占め、全市の対外貿易の第一主体としての地位を維持し、青島の輸出入貿易の着実な成長を牽引していると言える。
革新こそが青島の民間企業が逆境を乗り越える原動力である。自動車内外装用射出成形金型分野のトップ企業として青島海泰科モールドテクノロジー股份有限公司は、自動車の軽量化と新エネルギー車の発展というチャンスを捉え、自社研究開発で自動車内外装金型における各種装飾部品の射出成形コア技術を確立し、受注量は持続的に増加し、第1四半期の売上高は前年同期比37.2%増を達成した。調味料業界のリーディングカンパニーを目指す青島日辰食品股份有限公司は、その強力な研究開発能力で革新主導の業績成長を達成し、ケータリングチェーン、食品加工、ブランド小売店などの大企業や中堅企業向けに個別化・カスタマイズされた複合調味料ソリューションを提供し、第1四半期売上は前年同期比10.5%増加した。酵素製剤・微生物製剤・動物用医薬品に特化した青島蔚藍生物股份有限公司は、継続的に大規模な研究開発投資を行い、細胞浮遊培養プロセス開発など複数の新規技術プラットフォームを構築した。豚用ワクチンと輸入ジェネリック医薬品を今後の重点事業として位置付け、第1四半期売上は前年同期比8.2%増となった…
一方、青島民間企業の投資レイアウトも「革新によるブレークスルー」の特色を呈しており、インテリジェント化とデジタル転換を重点とし、新たな質の生産力を育成し、活力を示している。第1四半期、全市の民間投資は前年同期比12.4%増となり、前年比で6.6%加速し、全市の投資の63.5%を占め、前年比で2.7%上昇している。
国家認定専精特新「小さな巨人」企業の代表格である泰徳股份を例に挙げると、現在、膠州にてスマート工場の建設を加速させ、AGV物流やMESシステムの導入を積極的に推進している。同時に、建設機械、ロボット、ハイエンドベアリング、ステアリングシステムなどの分野で泰徳股份は、新しい市場の成長点を開発し、ロボットの薄肉フレキシブル特殊ベアリングの内部試作を完了し、内部検証段階に入り、その後、関連プロジェクトの具体化を推進していく方針である。
民間経済の堅調な発展は、ビジネス環境の強力なサポートと不可分である。最近、青島は集中的に一連の企業友好政策とサービス措置を導入し、専精特新中小企業のサプライチェーン融合・強化・建設の定期的なドッキング会議などの一連のイベントを開催し、産業チェーンのドッキング、金融のエンパワーメント、経済貿易交流などの面で民間企業の革新活力を刺激し、民間経済発展に有利な環境整備を進めている。